経理のデジタル化セミナー事例
①依頼の背景(商工会議所)
インボイス制度・電子帳簿保存法・電子化義務化など、
経理を取り巻く環境が急激に変化 している中で、
地域の事業者から次のような相談が増えていた。
- 経理がアナログで時間がかかる
- 電子帳簿保存法の対応が不安
- インボイス制度で作業が増えて困っている
- IT化したいが、どのツールを選べばいいか分からない
- 経理担当者がいないため、社長が全部やっている
商工会議所としても、
「初心者でも理解できるIT化・業務効率化セミナーを開催したい」
とのことで依頼を受けた。
②参加前の状態(参加者の悩み)
参加者の多くは、
「IT化に興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない」
という状態だった。
- クラウド会計の違いが分からない
- 電子帳簿保存法の対応が難しい
- 紙・Excel中心でミスが多い
- インボイス制度で作業が複雑化
- ITが苦手で導入に不安がある
- 業務効率化の考え方自体を知らない
「IT化したいけど失敗したくない」という心理的ハードルも大きかった。
③準備したこと・工夫した点
🔹まずは経理業務の全体像を整理
- 請求
- 支払
- 記帳
- 管理
- 電子帳簿保存法の対応
- インボイス制度で増えた作業
🔹業務効率化の基本「ECRS」を解説
参加者が“IT導入の前にやるべきこと”を理解できるように、
ECRS(排除・結合・交換・簡素化) を使って業務を見直す方法を紹介。
・ E(Eliminate:排除)
不要な作業をなくす
- C(Combine:結合)
まとめられる作業をまとめる - R(Rearrange:交換)
順番を変えることで効率化 - S(Simplify:簡素化)
作業をシンプルにする
「IT化は最後。まずは業務を整えることが大事」という本質を伝えた。
🔹実物デモで“使うイメージ”を持ってもらう
複数のクラウド会計ソフトや経費精算システムの
実際の画面を共有しながらデモを実施。
- 銀行連携
- レシート読み取り
- 経費申請の流れ
- 電子帳簿保存法対応の画面
🔹導入後の現実も正直に伝える
- 初期設定が大変
- 社内ルールの整備が必要
- ITが苦手な人へのフォロー
- 運用ルールを決めないと混乱する
良いことだけでなく、
“現場で本当に起きること”を誠実に伝えた。
④セミナー当日の様子(進行・工夫)
当日は、
「見て理解する」「触ってイメージする」
を重視した進行にした。
- 実際のクラウド会計ソフトの画面を共有
- 銀行連携の流れをデモで説明
- レシート読み取りの良い例・悪い例を紹介
- 経費精算システムの申請画面を見せながら、紙との違いを解説
- 電子帳簿保存法の“やるべきこと”を、実際の画面で整理
- ECRSを使った業務改善の考え方を図解で説明
- 実際の企業のIT化事例(建設業120名の事例など)を紹介
参加者からは
「画面を見ながら説明してくれるから分かりやすい」
「業務効率化の考え方が初めて理解できた」
という声が多く、質問も活発に出る明るい雰囲気だった。
⑤参加者の変化(理解・気づき)
セミナーを通じて、参加者には明確な変化が生まれた。
- 経理のどこをIT化すべきか理解できた
- 電子帳簿保存法の対応が整理できた
- 自社に合うツールの方向性が見えてきた
- インボイス制度で増えた作業をどう減らすか理解できた
- ECRSを使って業務を見直す視点が身についた
- 「ITが苦手でもできるかも」と前向きな気持ちに変化
特に、“実例を見たことで導入のイメージが湧いた”
という声が多かった。
⑥参加者の声
参加者の声(アンケートより)
- 「実例が多くて分かりやすかった」
- 「具体的なIT導入プロセスが理解できた」
- 「電子帳簿保存法の対応が整理できた」
- 「業務効率化の考え方が初めて分かった」
- 「ECRSの説明がとても参考になった」
- 「講師がとても分かりやすかった」
→ アンケートで81.5%が「わかりやすい」と回答
商工会議所からも
「参加者の満足度が非常に高かった」
と評価され、翌年度の依頼にもつながった。
